指導日記|5年間の一貫指導(「英検2級まで」の予定が、大学受験までの伴走に)
この生徒さんとのお付き合いは、5年に及びました。ただ、最初からそういう約束だったわけではありません。
入塾当初、生徒さんは他の塾にも通っていて、親御さんからは「英検2級に合格したら塾を辞めるつもりです」と、はっきり伺っていました。期間限定のご依頼。私はそれで構わないと思っていました。限られた期間でも、成果を出すのが仕事だからです。
ところが、転機は生徒さん本人から訪れました。「苦手な科目もお願いしたい」と、自分から言い出したのです。親に言われてではなく、本人の意思で。指導者にとって、これほど嬉しい延長はありません。
そこからの変化は、親御さんも「驚いた」と仰るほどでした。小学生の頃からずっと苦手だった科目が、わずか数ヶ月で得意科目に変わっていったのです。長年の苦手科目は、才能の問題ではなく、どこかでつまずいたまま進んできた結果であることがほとんどです。つまずきの地点まで戻って解消すれば、苦手は得意に変わります。
こうして信頼を積み重ね、高校受験、そして大学受験まで、一貫してお任せいただくことになりました。この5年間、生徒さんは常に安定した成績を維持し、親御さんは「勉強面で大きな心配をすることもなく、親子で穏やかに過ごせました」と振り返ってくださいました。
実は、このご家庭のお兄様は別の塾に通われ、浪人生活を経験されています。同じご家庭でも、選んだ環境によって受験の景色は変わる——弟さんは一度もブレることなく、着実に成績を伸ばし続けました。受験期の家庭に流れる空気の穏やかさは、指導の安定がもたらすものだと、私は考えています。
「これからも多くの生徒さんが先生のもとで夢を叶えていくことを願っています」という温かい言葉をいただきました。5年間、一度も一人で戦わせなかった。その積み重ねが、この言葉に結実したのだと思います。








