🩺 指導日記|2浪からの医学部合格(絶望の中から、もう一度)
この生徒さんが私のもとへ来たのは、2浪目のことでした。
前橋高校を卒業後、大手の有名予備校に通っていたものの、なかなか成績が上がらない。気がつけば2浪目。ご本人は「絶望的な気持ちで過ごしていた」と、後に振り返っています。
きっかけは親御さんでした。「これまでの予備校とは違うから」と、強く勧めてくださったそうです。とはいえ、ご本人は半信半疑。当然だと思います。2年間頑張っても届かなかった目標を前に、「今度こそ」という言葉を簡単には信じられなくなっていたのですから。
多浪の受験生に対して私がまず取り組むのは、成績よりも先に、失われた自信の回復です。大手予備校の一斉授業では、個々の弱点は放置されがちです。この生徒さんも、弱点が手つかずのまま2年間走り続けていました。だから個別指導で弱点を一つずつ特定し、克服できたという事実を本人に積み ませていく。「できるようになった」という小さな実感の積み重ねだけが、折れた自信を立て直します。
特に苦手だった科目も、理解が深まるにつれて成績が安定して上向いていきました。一時的な点数の上下に一喜一憂するのではなく、安定して上がる状態を作る。ここまで来れば、あとは合格まで走り切るだけです。
そしてついに、第一志望の医学部に合格。絶望の中から再び希望を見いだし、自分の可能性を信じる力を取り戻してくれました。
浪人生活は、孤独です。特に2浪目ともなれば、周囲は先に進み、焦りと不安だけが積み重なっていきます。だからこそ、私は多浪の生徒さんを絶対に一人で戦わせません。絶望はゴールではなく、正しい方法に出会うまでの回り道だった——この生徒さんの合格が、今まさに苦しんでいる浪人生にそう伝えてくれるはずです。








